AMDが次期アーキテクチャ「Bulldozer」と「Bobcat」の概要を明らかに
2つのコアでデコーダや浮動小数点演算ユニットを共有する形で、1つのクラスタ(Bulldozer Module)を構成するという、なかなか面白いCPUのようだ。あるいは、1つのクラスタをコアとみなせば、Intelがハイパースレッディングでやっていることを、整数演算ユニットを2倍に増やす形で実現していると言えるかも知れない。
通常の用途では、浮動小数点演算ユニットはアイドルであることが多いので、面積当たりの性能を最大にするために割り切った設計がなされたということだろうか。また、牧野先生がアクセラレータのコントロールチップとして使うのに具合が良いと言っているように、浮動小数点演算をやる人はGPU使ってね、という話もあるのだろう。
今回はLlanoのダイ写真までだったが、Bulldozerコアのフロアプランがどうなっているのか、非常に興味深い。
['09.11.20 追記]
続編。
AMDの次世代CPU「Bulldozer」のクラスタベースマルチスレッディング
1コアSMTと単純な2コアとの中間的な方法であることの解説。
実際、Analyst Dayでも、サーバーを担当するPatrick Patla氏(Vice President and General Manager, AMD Server Business)が次のように語っている。AMDは、この構成にかなり自信を持っているようだ。
「何人かは『これがHyper-Threadingに対するAMDの答えなのか』と尋ねてきたが、それはほとんど侮辱に近い。なぜなら、我々が望んだものを実現した結果、こうなったのであり、決して他の誰かの実装を追ったためではないからだ。これ(Bulldozerアーキテクチャ)はマルチスレッディングでありマルチタスキングであり、マルチコアでもある。我々が追求したのは、Bulldozerモジュールからパフォーマンスを引き出すベストな道だ」。
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