AMD Spreads Propaganda, Ex-Employee Speaks Out
http://www.insideris.com/amd-spreads-propaganda-ex-employee-speaks-out/
AMD Bulldozer の失敗はアーキテクチャではなく、その設計手法にあるという話。
全自動の設計が人手による設計より2割遅くて2割大きいというのは、まあ妥当な線だと思われる。ただ、その2割をつめるためには優秀なエンジニアが長い時間を掛けて作業する必要があるわけで、当然そのコストは自動設計に比べて大きくなる。
この話が本当だとすれば、AMDの経営陣は、この2割の改善に要するコストと2割の改善による付加価値(要はより高く売れるということ)とを天秤に掛け、コスト増加の方が大きい(要は儲けが少ない)と判断したということになる。したがって、たとえば設計手法を変えずに2割高速なチップが開発できていたとしても、Bulldozerが成功していたと断言できるほど単純な話ではないと思う。
なお、液体ヘリウムの力を借りたとは言え、8GHzで動作する石が、現在利用可能な半導体プロセスを用いて、全自動設計で実現可能とは、にわかには信じがたい。また、Intelのチップと比べて、アンコア領域のトランジスタ数の多さが指摘されているが、Intelのコア間インターコネクトはリングバス方式(しかもバス部分はコア内に存在)、AMDは確かクロスバー方式なので、単純には比較できないのではないか。
などと、ディベートで全自動設計推進派になった体で書いてみた。ほんとは全自動化されると、今のお仕事無くなっちゃう側なんですけどね。
ところで、Bulldozerって失敗だったんですか? (いまさら
…
さて、この件については、2ちゃんねるに興味深い書き込みが。
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/jisaku/1318113870/17
xbit記事の手作業or自動設計という対立軸はどうなんだ?ごもっとも。
ふつー自動設計ツール&人力カスタムで造り上げていくもんだろ。
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/jisaku/1318113870/19
ツールを購入してテストしていたというくだりからするとAMDは社内製ツールをある程度諦めたっぽい。なるほどね。
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