2009年12月3日木曜日

アメリカのスパコン関連予算


6年だか7年だかで1200億円が「無駄」だの「ダム」だのdisられていますが、アメリカのスパコン関連予算は年間1000億円を超えてるそうで。

米国のスーパーコンピュータ開発状況について [PDF]
■米政府スーパーコンピュータ関連予算(公表部分)
 □2005年度約1,100億円から、2008年度約1,500億円に拡大。(1ドル=約115円で計算)
そりゃ、勝てないわけです。

さらに、「大艦巨砲主義」なんて批判されてるわけですが、アメリカは超巨大戦艦を造る気まんまんのようです。

ExaScale Computing Study: Technology Challenges in Achieving Exascale Systems [PDF]

ISSCC 2010 Advance Program


ISSCC 2010 Advance Program
5.7 A 48-Core IA-32 Message-Passing Processor with DVFS in 45nm CMOS
A 567mm2 processor on 45nm CMOS integrates 48 IA-32 cores and 4 DDR3 channels in a 6×4 2D-mesh network. Cores communicate through message passing using 384KB of on-die shared memory. Finegrain power management takes advantage of 8 voltage and 28 frequency islands to allow independent DVFS of cores and mesh. As performance scales, the processor dissipates between 25W and 125W.
これが、Intel の Single-chip Cloud Computer に関する発表のようだ。
5.5 A Wire-Speed PowerTM Processor: 2.3GHz 45nm SOI with 16 Cores and 64 Threads
A 64-thread simultaneous multi-threaded processor uses architecture and implementation techniques to achieve high throughput at low power. Included are static VDD scaling, multi-voltage design, clock gating, multiple VT devices, dynamic thermal control, eDRAM and low-voltage circuit design. Power is reduced by >50% in a 428mm2 chip. Worst-case power is 65W at 2.0GHz, 0.85V.
IBM 版 Niagara といったところか?
5.3 A 45nm 37.3GOPS/W Heterogeneous Multi-Core SoC
A 648MHz 153.8mm2 45nm CMOS SoC integrates eight general-purpose CPUs, four dynamically reconfigurable processors, two 1024-way matrix-processors, peripherals and interfaces. Using core enhancement, DDR3-I/F improvement and clock buffer deactivation, this SoC achieves 37.3GOPS/W at 1.15V.
ルネサスのヘテロジニアスマルチコアチップ。

 - 汎用プロセサ×8
 - リコンフィギュアラブルプロセサ×4
 - 1024wayマトリックスプロセサ×2

と、かなり複雑なものになっている。

Single-chip Cloud Computer


Intelがメニーコアの研究用チップのデモを行ったそうだ。

# 最初はLarrabeeの実チップだと思い込んでいたが、全く違うもののようだ。

Intel、48コア搭載のプロセッサをデモ

クラウドコンピューティングなどでは、あえて性能の低いチップを使うことで価格当たりの性能や電力あたりの性能にフォーカスしたデータセンターを構築しているそうだが、その考え方を推し進めたものと言える。

以前、80コアのチップをデモしたときは、浮動小数点演算器を積んだ小規模なコアだったが、今回のものはれっきとしたIA-32コアだそうなので、汎用的な利用にも向いているのだろう。

しかし、
このプロセッサのプログラミングには、クラウドデータセンターソフトで使われている並行プログラミングアプローチを応用可能。Intelは既にHPやYahoo!と協力して、Hadoopを使ってクラウドアプリケーションをこのプロセッサに移植する作業を始めている。
当たり前のこととは言え、使う人がいるから作れるのよね。

以下が発表資料のアドレス。

Single-chip Cloud Computer [PDF]

そして、以下が関連記事。

Intel puts cloud on single megachip
"This is not a product. It never will be a product."
当然だが、このまま製品化されることはないようだ。
The SCC's 48 IA-32 cores were described by Rattner as "Pentium-class cores that are simple, in-order designs and not sophisticated out-of-order processors you see in the production-processor families - more on the order of an Atom-like core design as opposed to a Nehalem-class design."
コアは "Pentium" 相当とのこと。Larrabee も Pentium(P54C) 相当なので、同等のコアということになる。

次世代スパコンの試作機が稼動


富士通、次世代スパコンの試作機を稼働
富士通は2日、官民共同で推進中の次世代スーパーコンピューター開発計画において、原型となる試作機を稼働させた。
富士通はスパコン専用のCPU(中央演算処理装置)を試作済み。今回は沼津工場(静岡県沼津市)で、基板の数が実機の千分の1ほどの規模のシステムを組み上げた。
4個のCPUを載せた基板を数十枚接続し、想定通りの性能が出ていることを確かめた。実機では、基板約2万枚、CPUチップにして約8万個を接続する計画だ。
関係者のみなさん、ひとまずは、おめでとうございます。

以下は関連記事。

Fujitsu gung-ho on eight-core 'Venus' Sparc

ボードあたり4ソケット。ソケットあたりのメモリは64GB(DDR3×8ch)だそうだ。

2009年12月2日水曜日

IBM が PowerXCell 8i の後継チップの開発を中止?


最初はCellの開発を中止という話だったのが、IBMが否定のコメントを出して、でもその説明では何となくすっきりしないという流れ。

噂の元になった発言をした David Turek 氏は deep computing 担当の vice president ということなので、どうやら PowerXCell 8i の後継として開発されていた PowerXCell 32iv がキャンセルされたということのようだ。すなわち、Roadrunner の後継機種が中止されたか、PowerXCell とは違うチップを使うように変更された、と。

ただし、噂の元になった記事では中止になったチップが PowerXCell 32i となっているため、PowerXCell 32ii (PPE×2個版)が中止されただけで、PowerXCell 32iv (PPE×4個版)の開発は中止されていないなどと主張する人もいるようだ。とはいえ、すでに昨年の時点で PowerXCell 32ii から PowerXCell 32iv への変更は決定されていたので、今さらIBMのエラい人がそんなことを公の場で発言するというのは考えにくいと思う。

IBM、「CELLプロセッサ開発中止」のうわさにコメント
IBMは11月24日の声明文で、CELLプロセッサは、「コンピューティングの将来はマルチコアとハイブリッド技術の統合にある」という同社の信念の基盤を成すものだと述べている。
「IBMはこのハイブリッドとマルチコアの戦略の一環として、来年登場するPower7を基盤とする新システムなど、CELL技術への投資を続ける」と声明文にはある。
IBMがCELLプロセッサの新版の開発を続けるかどうかは分からない。だが同社は声明文で、「ソニーのPS3向けにCELLの製造を続ける。ゲーム市場向けの次世代プロセッサ開発を楽しみにしている」と述べている。
奥歯に何かはさまってるような物言いだ。

以下は関連記事。

Cell is no longer HPC material

 この記事では、IBMはAMDと組んでOpenCLを使ったGPGPUをやろうとしてると推測している。

で、たぶんこの声明が元ネタになって、こんな噂が。

Sony chooses IBM POWER 7 CPU for PlayStation 4
We can officially reveal in this world exclusive that SCEI has officially chosen IBM's currently in development POWER7 architecture for it's PlayStation 4 system, currently scheduled for a 2012 worldwide release.
IBM shall POWER7 debut for the server market in the summer of 2010. The PlayStation 4 shall use a cost effective version of the architecture custom designed for Sony's specific needs.
8コアで200Wとも噂されるPOWER7をそのまま載せられるわけは無いと思うが、コア数を減らした低コスト・省電力版なら十分ありうる話だと思う。

そして、以下の記事には、より具体的な仕様も載っていたりする。

Rumor: Sony chooses IBM POWER 7 CPU for PlayStation 4
the implementation of the PS4 chip cores shall use 6.8, 24-32MB shared L3 cache, Quad core by threading, and a double precision performance approaching 200GFLOPS.
あやしげな文章だけど、6-8コア×4スレッドということだろうか?

まあ後は、PS3互換のためにSPEは載せるのかな? とか、例によってプロセスシュリンク版のCellをそのまま制御用チップで使ったりして、とか、そういう話になるわけだ。


['09.12.08 追記]

PS4に関する噂の元ネタ。オランダのサイトだけど問題の文書自体は英語だった。

Sony kiest voor IBM Power7 CPU (PlayStation 4)
the PS4 implementation of the chip shall use 6-8 cores, 24-32MB shared L3 Cache, Quad threading per core, and a double precision performance approaching 200GFLOPS.
6-8コア×4スレッドで正しいようだ。

ところで、
IBM shall debut POWER7 for the server market in the summer of 2010.
"summer"ですか。例によって、順調に遅れているようですね。

で、本当の元ネタは以下のサイトだったらしい。

FGNOnline

このサイト、各記事へのパーマリンクは無いのかな?

他にはこんな記事も、

11/16/09 WORLD EXCLUSIVE:
Sony has chosen the GPU for the next generation PlayStation.
We can officially reveal in this world exclusive that SCEI has officially chosen the Imagination Technologies currently in development PowerVR Series 6 architecture for it's next generation PlayStation console scheduled for 2012 worldwide deployment.
PS4のGPUはPowerVR 6だそうな。

Acer が日本企業の PC 部門を買収?


元記事の元記事からは、テレビ事業を持つメーカーと読めるので、ネットではソニー、東芝、シャープなんて名前が挙がっていましたが、果たして。

台湾のエイサー、パソコン部門買収で複数の日本企業と交渉?聯合晩報
30日付の台湾紙、聯合晩報は、台湾のパソコンメーカー、エイサー(宏碁)が複数の日本企業とすでに交渉し、そのうち1社のパソコン部門を買収する計画だと報じた。
元記事の元記事は以下(化けそうなんでアドレスのみ)。

http://udn.com/NEWS/STOCK/STO1/5280819.shtml

4年半で1400台


富士通のPRIMEQUESTの累計販売台数は1400台だそうだ。

富士通子会社がポルトガル大手通信事業者に「PRIMEQUEST」を25台以上納入
PRIMEQUESTは2005年の発売開始から現在まで、全世界で累計約1400台販売されている。
販売目標は3年間で1万台だったので、目標の1割は売れたということだろうか。