ハイエンドプロセサを作る上で自社ファブを持っている強みというのは確実にあるわけで、AMDも相当に追い込まれていたということか。これで設計会社の方は短期的には立て直せそうだが、製造会社の方がどうやって事業を継続させていくのかは今のところ見えない。
AMDはCPU用のハイエンドプロセスしか持っていないはずなので、ファウンドリーとして独立しても、結局AMDのCPU以外に作るものがないという事態に陥りかねないのではないか。
…なんてことを考えていたのだが、当然そのあたりは考慮済みで、
AMDが製造部門を分離。巨額の投資を受け入れ
SOIプロセスのままでは、ファウンダリ事業を展開することが難しいため、今回、32nmルールからSOIと並行して、バルクシリコンプロセスの開発も行なうことが表明された。とのこと。
そうは言っても、今度はTSMC、UMCあたりとガチンコの勝負になる可能性もあるわけで、それはそれで厳しそうだ。
Opinion: No room for new foundry startup
Is there a need for a new silicon foundry company? Quick answer: No!なんてことを言っている人もいるし。さらに、
AMDのファブレス化は「生き残り策であって戦略ではない」,米調査会社が見解
しかし,これは生き残るための施策であって,市場シェアを広げていくための戦略とは違うこれまた、辛口。
2004~2008年のAMD社の設備投資額64億米ドルに対し,米Intel Corp.の設備投資額はその4倍の256億米ドルになるとIC Insights社はみている。さらに2009~2013年のIntel社の設備投資額は300億米ドル程度に拡大すると予測する。これはAMD社の計画の上限である60億米ドルの5倍である。ファウンドリ最大手の台湾Taiwan Semiconductor Manufacturing Company Ltd.(TSMC)の設備投資額は2004~2008年が113億米ドル,2009~2013年も100億米ドルを超えるとIC Insights社は予測する。どうやってTSMCと差別化するかが鍵だろうか。
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