【ISSCC】AMDが次期プロセサ・コア「Piledriver」に、Cyclosの共振クロック・メッシュを実装
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20120221/205374/
共振クロックメッシュとは、クロックメッシュをキャパシタとして、それに接続したインダクタとでタンク回路を構成し、共振周波数で変化する電流をクロック信号として使用する技術だそうだ。
共振クロックメッシュの採用により、クロック分配の消費電力を最大24%削減することが可能だそうだ。チップ全体の消費電力としては、最大10%減が見込まれる。クロックスキューも小さくできるとのこと。
以下の記事には、PiledriverのCPUモジュールのダイ写真があり、クロック分配で使用されるインダクタの配置の様子を見ることができる。
ISSCCで各プロセッサベンダーが発表、IntelはIvy Bridgeを公開へ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/20120222_513581.html
チップ電力を最大10%削減可能ということだが、ダイ写真を見る限りでは、面積ペナルティもかなりのものになりそうに見える。インダクタがブロック間の配線の障害にならないのか、ということも気になる。
Cylosの説明では、インダクタの追加などによる面積ペナルティは4~5%とのこと。ただし、最近のSoCでは、チップ面積はI/Oパッド数で決まっており、チップには「空き地」が存在するため、実質的な面積ペナルティを0とすることが可能なのだそうだ。
['12.03.06 追記]
AMDが2013年に投入するPiledriverコアの新技術とは?
http://ascii.jp/elem/000/000/675/675860/
5ページ目にPiledriverで使用されているインダクターマクロの概略図が載っている。
0 件のコメント:
コメントを投稿