2012年8月30日木曜日

AMD の Jaguar コア

AMD to double up cores with Jaguars
http://www.theregister.co.uk/2012/08/29/amd_jaguar_core_design/

Jaguarコアのフロアプランを見ることができる。アメーバ状の配置をしており、Bobcatに続き、自動設計ツールが使われたことが推測される。ただし、FPだけはほぼ長方形をしており、他とは別に設計されたようだ(FPの内部が自動設計なのかカスタム設計なのかは、この図だけでは分からないが)。FPの左側の境界がきれいな直線になっていないのは、他のモジュールとのインターフェース用のバッファは自動配置(最適化)の対象としたということだろう。

開発にはGPU設計用のツールを使用したようだ。CPU開発者がGPU用ツールを使いこなすのはたいへんだったようで、"took a lot of blood, sweat, and tears"とのこと。初期のフロアプランは実に"terrible"だったそうな。

2012年8月6日月曜日

Synopsys が SpringSoft を買収

Synopsys、SpringSoftを買収へ
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20120804/232352/

これには驚かされた。

米国の企業同士であれば、M&Aなど日常茶飯事であるのだが、SpringSoftは台湾の企業であるたため、いわゆる3強に買収されるなんてことはないと思い込んでいた。

まあ、EDA業界は中国系の人が多いので、文化の違いみたいなものはあまり問題にならないのかもしれない。

そして、以下の記事は、Synopsysによる、Magma、Ciranova、そして今回のSpringSoft買収を受けての考察である。

Is Synopsys helping chip making return to its roots?
http://www.eetimes.com/electronics-news/4391672/Is-Synopsys-helping-chip-making-return-to-its-roots-

最先端プロセスへ投資できる企業が減り、EDAツールの買い手も減ってきた。その結果、少数の強力な買い手が出現することとなり、これに対抗するためEDAベンダは統合に向かった、といった内容となっている。