2010年11月10日水曜日

本気の Fermi ? GTX-580


GTX-480に比較すると(有効)コア数が増えており、動作周波数も上がっているのにも関わらず、最大消費電力が250Wから244Wに下がっている。

このことについて、以下の記事では、

設計見直しも行なったフルスペックFermiこと「GeForce GTX 580」
コアの回路設計を見直すことで、フルスペック化や高クロック化した上で、なおかつ消費電力を下げたのである。逆に言えば、電力効率を改善したことで、フルスペック化や高クロック化を実現したという見方もできる。
と、コアの回路設計の見直しによるものと推測している。

一方、以下の記事には、

 「GeForce GTX 580」を試す - DX11最強を名乗るNVIDIAの新GPU

仕様をよく見ると、SMフルスペック化かつクロックアップにもかかわらず、消費電力は下がっている。これはNVIDIA曰く、「トランジスタレベルでの電力効率の改善」や、「40nmプロセスの成熟度の違い」とされている。
とある。

この言葉を信じれば、消費電力の低減は、コアの論理変更によるものというよりは、プロセス改善により電力歩留まりが上がったことが主であると見ることができそうだ。

2010年9月28日火曜日

Cisco-Free


HP Data Centers Are 'Cisco-Free'
http://www.eweek.com/c/a/Enterprise-Networking/HP-Data-Centers-are-CiscoFree-495970/

3Com買収の成果というわけか。

2010年8月5日木曜日

Google Wave 終了

Google、Waveの開発を中止

あらら。

ここはぜひともエジケンさんの感想を、ということで、

http://twitter.com/kenn/status/20337574864
sorta surprised that Google Wave has existed until today. Dead is the new alive, maybe.

['10.08.10 追記]

Eric Schmidt のコメント。

Eric Schmidt on the demise of Google Wave
"We celebrate our failures. This is a company where it is absolutely OK to try something that is very hard, have it not be successful, take the learning and apply it to something new."
失敗を失敗と認めて先に行くっていうのは格好良いね。


['10.08.12 追記]

Wave撤退に見るGoogleの"失敗から学ぶ文化"
実験を通じて間違いを見つけて修正し、失敗したら、そこから学ぶことの繰り返しがGoogleを支えている。
素晴らしい。

ところで、
社員がなにかアイディアを思いついたときにプロジェクトは小さい規模で、そしてすばやく進められるという。プロジェクト推進の許可を得るために社内で賛同者をかき集めて政治的な活動にいそしむ必要はない。Googleのプロジェクトはすべてボトムアップで、上司の承認は必要ない。統計を基に成果を効率的に判断する仕組みができあがっており、まずは2-3人規模でプロジェクトをスタートさせてのし上がっていくのだ。もちろん成功につながるのはごく一部で、平均3カ月程度の短いサイクルで次々にプロジェクトが現れては消えていくそうだ。
何気なく凄いことが書いてないか?

参考エントリ:
Google Wave

2010年7月21日水曜日

NVIDIA の Fermi におけるキャッシュの効果


安藤さんの解説記事。

NVIDIAのFermiで新設されたキャッシュは効いているのか

細かい内容は良く分からないが、シェアードメモリではなくキャッシュを持たせたことで、プログラムの修正量が少ないながらもシェアードメモリ用のチューニングと同程度の性能が得られた、ということのようだ。

2010年6月11日金曜日

NVIDIA の Tegra は 3DS に載らない?


3DSはTegraじゃないという噂があるようだ。

任天堂とNVIDIAとの提携は破談に?・・・3DSを巡り

以前よりニンテンドー3DSのチップセットに、米半導体大手のNVIDIAのSoC(System-on-a-chip)であるTegraが採用されるのではないかと噂されてきましたが、テック系ブログのDigital Foundryは関係者からの話として、任天堂とNVIDIAの提携は破談になったと伝えています。 
「2つの異なる情報源は、ニンテンドー3DSがNVIDIAのTegraとは異なる設計で作られていると伝えています。任天堂は異なる日本のパートナーを選択したのではないでしょうか?」

日本のパートナーって、どこだろ?

ともかく、
何はともあれ、現地時間15日午前(日本時間16日早朝)に開催される任天堂のプレスカンファレンスは注目です。
15日に秘密は明かされるのかどうか。


[' 10.06.16 追記]

いまのところ、プロセッサに関する情報は無し。


関連記事:
NVIDIA の Tegra が次世代 DS に載る?

2010年4月7日水曜日

Re: そこまでして Excel 使いたいですか?


Excelからも使えるHPCプラットフォーム「Windows HPC Server 2008 R2」
Life Insurance Actual workbook examples
1700 records that took 14hours now take 2.5 minutes
1 million records that took 7.5 days now take 2 hours
絶対、Excelの使い方間違ってると思う。

関連記事:
そこまでして Excel 使いたいですか?

2010年3月17日水曜日

富士通の高密度サーバ


富士通、データセンターに特化した高密度サーバー「PRIMERGY CX1000」
http://enterprise.watch.impress.co.jp/docs/news/20100317_355172.html
PRIMERGY CX1000は、クラウドコンピューティング向けのサーバープラットフォームで、数十台から数千台規模のスケールアウト型システムに適した製品。開発コンセプトは“Keep it simple”。
"stupid!"は付いてないのか。

ところで、
2012年にはサーバー出荷台数の約28%がクラウドコンピューティング向けになるという調査結果も出ている。
へぇ。

2010年2月26日金曜日

Re: IntelとTSMCの提携

あんまり上手くいってないみたいだ。

Update: Intel-TSMC Atom partnership on hold
Intel spokesperson Bill Kircos said no TSMC-manufactured Atoms are on the immediate horizon, though he added that the companies have achieved several hardware and software milestones and said they would continue to work together.
"It's been difficult to find the sweet spot of product, engineering, IP and customer demand to go into production," the Kircos said.
で、上の記事の元ネタになった、New York Timesの記事。

A Tie-Up Between Intel and TSMC Fizzles

fizzleとは尻すぼみとかそういう意味らしい。

['10.03.01 追記]

6つの理由。

Six reasons why no one wants an Atom-based SoC

1) Intel is charging high royalties
2) Intel has some other nasty business terms
3) Intel is not providing adequate visibility into its core
4) The design might be a dog
5) No one wants to go first
6) Intel doesn't know how to sell processor cores

最大の理由は、たぶん 5) じゃないかな。

参考エントリ:
IntelとTSMCの提携

TI が OMAP 4 のサンプル出荷を開始

【MWC続報】TI,サンプル出荷始まった「OMAP 4」をアピール,「動画8ストリームを同時処理可能」

  OMAP4430: 720MHz
  OMAP4440: 1GHz+

とのことだ。

また、OMAP44xのブロックダイアグラムはかなり複雑であり、まさに、System-on-a-chipといった感じだ。

関連エントリ:
TI の OMAP 4

2010年1月8日金曜日

Q: エアロスミスに乗ってる人は誰?


A: スミスさんです。

君の上空に浮かぶ戦闘ヘリ「AR.Drone」はエアロスミスだ
http://blogs.itmedia.co.jp/closebox/2010/01/ardrone-4351.html
AR.Droneって、エアプロフィールにも電脳ペットになるよねってのを考えました。AR.Droneの下部に設置されているカメラは、マーカーや地形を認識して安定飛行する機能があるのですが、たとえば自分の帽子をマーカーにして、自分の上空に常に飛ばしておくというのはどうでしょう。

これって何かに似てない? 電脳コイルに出てくるデンスケ? ちょっと違う。ガンダムのハロ? うーん、近いけどね。
お、思い出した! エアロスミスだ。といっても、スティブン・タイラーが抜けるの抜けないのといっているロックバンドではなくて、スタンドのほう。
ジョジョの奇妙な冒険に出てくる「スタンド」のほうです。
おおぅ。
複数のAR.Droneオーナー同士が独自の追加能力を持たせたスタンドで戦うようなゲームというのがあったらぜったいうけると思うんだけどなあ。
はげしく同意。
だれか、どうですか?
だれか、どうですか?


以下は関連記事。動画を含め、画像多数。

iPhoneから使えるカメラ付き4ローターARヘリコプター「Parrot AR.Drone」が猛烈にほしいんですけど
http://blogs.itmedia.co.jp/closebox/2010/01/iphone4parrot-a.html

Dell の Android タブレット


DellはAndroid携帯だけでなく、タブレット端末も出すようだ。


Dell、Android搭載のタブレットマシンを披露
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1001/08/news029.html


ディスプレイサイズは5インチ。タブレット端末としてどのくらいの大きさが受けるのか、あるいは、結局スマートフォンとネットブック(ノートPC)の間に市場は無いという結論に至るのか。これから2年くらいはなかなか面白いことになりそうだ。

Lenovo の LePhone


Lenovoがスマートフォンも出してきた。

Lenovo、2つのカメラ、2つのバッテリーのAndroid携帯を発表
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1001/08/news013.html
Lenovo Groupは1月7日、GoogleのAndroidプラットフォームを搭載したスマートフォン「LePhone」を発表した。中国で発売される。
CPUはやはりQualcomm Snapdragonで、ソフトウェアプラットフォームはSkylightと共通化されてるんじゃないかと推測。ちなみに、こいつもキーボード付きドッキングステーションあり。

2010年1月7日木曜日

HP もスマートブックを開発中


うへえ。

米Qualcommと米HP、Snapdragon搭載、Androidベースの「スマートブック」を開発へ
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20100107/342946/
米Qualcomm社は、米Hewlett-Packard(HP)社と協同でAndroidベースの「スマートブック」を開発中であることを明らかにした。

GLOBALFOUNDRIES と Qualcomm が協業


GFとしては待望の大口顧客か。

GLOBALFOUNDRIESとQualcommが協業,先端CMOS開発と生産委託で
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20100107/179024/
GLOBALFOUNDRIESは45nm世代と28nm世代の低電力プロセスをQualcomm向けに利用可能にし,2010年からチップ製造を受託する予定である。


['10.01.12追記]

一方、QualcommはTSMCとの協業も継続させる。今年半ばから28nmプロセスで量産を開始するとのこと。

Qualcommが28nm世代でTSMCと協業,2010年半ばから生産委託
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20100108/179101/

メモリースティックはなくなるの?


「歴史は繰り返す」なのか。

ソニーがSDカードを発売へ
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1001/07/news024.html
米Sony Electronicsが1月6日、SDカード参入を発表した。
これまで推進してきた独自規格のメモリースティックの開発も続ける予定で、「SDカードはメモリースティックを補完し、より幅広い顧客のニーズを満たす」と述べている。
一方、東芝は、

東芝、BDレコーダー発売へ
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1001/07/news065.html

まあ、アメリカじゃとっくに発売してたみたいですが。

柔軟な? 電子ペーパー


柔軟な電子ペーパー使った11.5インチ電子書籍リーダーが登場
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1001/06/news072.html

基板にガラスではなくステンレススチールホイルを使っているのがキモらしい。

さすがに巻物にするほど柔らくはなさそう。プラスチック下敷きくらいかな? 満員電車で当たって痛くないかどうかは不明。


['10.01.18追記]

試作品だけど、もっとおっきくてもっとやわらかそうなの。

LGディスプレイ、タブロイド大のフレキシブル電子ペーパーを発表
http://www.computerworld.jp/news/trd/171969.html
韓国LG Displayは1月14日、タブロイド新聞とほぼ同サイズで、フレキシブルな電子ペーパー・スクリーンを開発したと発表した。
この電子ペーパーの大きさは25センチメートル×40センチメートルで、対角寸法で19インチ相当。厚さは0.3ミリメートルしかなく、曲げることができる。

2010年1月6日水曜日

Lenovo の IdeaPad U1 Hybrid


これはすごい。

【CES Unveiled編】Lenovoの液晶取り外し可能ノートほか、多数の新製品
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20100106_340761.html
IdeaPad U1 Hybridは、通常の形態ではCULV版Core 2 Duoを搭載したWindowsノートPCとして稼働するが、液晶部分だけを取り外しが可能で、取り外した状態でUNIXベースのOSが起動し、ピュアタブレット型PCとしても使うことができる。
IdeaPad U1 Hybridの面白いところは、液晶側とキーボード側にそれぞれCPUをはじめとするシステムのハードウェアを備えている点で、液晶をキーボードに取り付けているかどうかを認識し、自動的にOSを切り替えて液晶に映し出される。
これの液晶部があったからSkylightを製品化できたのか、Skylightがあったからこれを製品化できたのか。とにかく、最近元気の無い日本メーカーには、ちょっとまねできそうにない。

あなたの国では利用できない


ついにGoogleフォン、Nexus Oneが発表された。

米グーグル、自社ブランドのスマートフォン「Nexus One」
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20100106_340671.html

なんでも、スマートフォンではなく "スーパーフォン(superphones)" なんだそうな。

主なスペックは、

  OS: Android 2.1
  CPU: Qualcomm Snapdragon 1GHz
  ディスプレイ: 3.7インチ有機EL (800×480)
  RAM: 512MB
  Flash: 512MB
  microSDHCカード: 最大32GB

といったところ。まあ、iPhoneと一緒でスペックよりも触り心地が重要なんだろうけど。

ただし、
日本から直販サイトへアクセスすると「あなたの国では利用できない」と表示され、購入手続きに進めない。
とのこと。

より正確には、

Nexus One Phone - Web meets phone.
http://www.google.com/phone/
Sorry, the Nexus One phone is not available in your country.
だそうだ。

スペック詳細はこちら。

Nexus One Phone - Feature overview & Technical specifications
http://www.google.com/phone/static/en_US-nexusone_tech_specs.html

関連記事。

グーグル、「Android」搭載携帯「Nexus One」を発表
http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20406186,00.htm

Lenovo の Skylight


Lenovo、ARMベースの小型ノートPC「Skylight」発表
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1001/05/news059.html

Sky high (Sky high!)  Sky high (Sky high!) ♪

じゃなくて、Skylight。Lenovoからというのは少々意外。

CPUはQualcomm Snapdragon。10インチディスプレイながら、重さは1kg未満とかなり軽量だ。ただ、お値段が499ドルとネットブックよりも高いぐらいなのがネックか。499ドル出すなら、やっぱりネットブック買っちゃう気がする。


['10.01.12追記]

日本でそのまま売るにはいくつかハードルがあるようだ。

ディスプレイが取り外せるユニークな「Lenovo IdeaPad U1」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/hot/20100112_341774.html
このSkylightのソフトウェア環境だが、すでに述べたようにU1のディスプレイ部の内蔵OSと基本的に同一。スタートアップ画面(写真7)には6つのガジェットが表示されている。インターネットアプライアンスとしては、とても分かりやすい。
それは間違いのないことだが、同時にこの画面からいくつかの問題、特に日本人にとっての問題が浮かび上がってくる。それは、コンテンツの入手先として、音楽をAmazon、映画をCinemaNowから入手するよう想定されていることだ。SkylightやU1を日本で販売するには、Lenovo OSを日本語化するだけでなく、こうしたサービスを提供する会社を国内向けに確保しなければならない。
しかし、ネットワークに常時接続した状態で、バッテリーが10時間持つというのはすごい。

[CES2010]クアルコムが提案する“正真正銘”の常時接続型パソコン
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20100112/343117/
OSおよび通信機能は常時稼働しているため、ノートPCの天板を開けば、すぐにTwitterでつぶやけるし、天板を閉じカバンに入れて移動中もメールが常時受信できるのだ。外観はパソコンだが、使い勝手は携帯電話そのもの。消費電力が低い携帯電話向けチップの開発に長けたメーカーだからこそ成せる技だ。
こちらの記事にも常時接続に関してこのような記述が。

【CES】「スマートフォンとネットブックの間に市場はある」,
Lenovo社がARMベースのパソコンを発表
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20100108/179096/
「Webサイトにアクセスするのにスマートフォンでは小さい。かと言って,ネットブックでは常時携帯するには重く,起動も遅い。そんな中間のニーズを満たす製品」(Lenovo社)
「市場はある!」とのこと。


['10.05.31追記]

Skylightは開発中止だそうだ。

LenovoがSkylight OSの開発を中止、Andoridに注力へ
http://japanese.engadget.com/2010/05/30/lenovo-skylight-os-andorid/

2010年1月5日火曜日

スマートフォンとネットブックのあいだに


Freescale、200ドルのタブレットPCプロトタイプを発表
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1001/05/news012.html

Freescaleが「スマートブック」の参照設計を発表した。

7インチのタッチスクリーンということは、カーナビみたいなもんか。いまいち利用シーンが見えてこないけど、200ドルなら買ってみようって人もいるかな?

CPUはi.MX515(Cortex-A8)、メモリは512MB、ストレージはmicroSD(!)で4~64Gバイト、サイズは200×128×149ミリで、重さが376グラムだそうな。