2009年4月29日水曜日

やはり「天才」はいる

マセマティカを作った男

Wolfram|Alpha で話題の Stephen Wolfram。まさに「天才」である。

ところで Mathematica といえば、Mathematica 上に実装された分子動力学シミュレータに炭素原子を60個ぶちこんでC60を再現させようとした、なんてことは今となっては良い思い出です。

初期配置が悪いと、つぶれた紙風船みたいになろうとするんですよ。まあ、グラファイトに近づこうとするんだから当然なんですが。

2009年4月28日火曜日

POWER6+は既に発表されていた

IBM Launches Power6+ Servers--Again

ポルポルのAA貼りたくなるようなネタである。

参考エントリ:
出ておいで、POWER6+

サーバ用CPUがコモディティ、なんてウソ

2011年までが明らかにされたAMDのサーバーCPUロードマップ

AMDのIstanbulは6コアで、デスクトップ用CPUとは異なるサーバ専用CPUとなっている。アーキテクチャの更新(Bulldozer)が遅れ、同じコア数ではIntelに全く太刀打ちできないという状況があるにせよ、基本的にサーバ専用のダイを起こすことが無かったAMDが方針を転換した。

Intelにしても、Nahalem EPではハイエンドデスクトップCPUと共通化されているが、Westmere EPで6コア化されるとサーバ専用となる可能性はある。パーソナルユースでは6コア以上を必要とするアプリはほとんどなく、それよりも、周辺I/OやGPUの統合などが優先されると思われるからである。

そうは言っても、IntelもAMDもCPUコアやその他のブロックのモジュラー化を進めているので、専用ダイとは言え、SPARC64なんかより1~2ケタ安く作れそうなことには変わりないんだけどね。

2009年4月27日月曜日

電脳コイル×セカイカメラ

電脳コイル・磯監督とセカイカメラ・井口代表が語る、新しい現実
セカイカメラは「普通の人が触われる拡張現実」という点では初めてだと思うんです。まだ海から上がって肺も出来ていないくらいで「まだエラがある」というくらいの。そこで「本当にエラは不要なのか」のような試行錯誤が重要になると思っています。
自分で一からモノを作ったことがある人は、ブルーオーシャン症候群なんかにははまらないんだね。

2009年4月23日木曜日

IBMがEnterpriseDBと提携

米IBMがEnterpriseDBと提携、DB2最新版でOracle互換技術を提供へ

お話自体は前からあったんだけど、「オラクルさん」を受けて急遽リリースをぶつけてきたって感じかな。

2009年4月21日火曜日

出ておいで、POWER6+

Come On Out, Power6+, You Win

クローゼットの中で眠り込んじゃった、ということらしい。

まあ、今出しても不況だしねえ。Tukwilaも延期だし。

2009年4月20日月曜日

IAサーバーもまだまだ差異化できる

Solaris、ZFS、SSDで差別化を図る――SunのNehalemサーバ
「x86サーバという製品市場は、ベンダー間の違いを示すのが難しい。しかしサンは、Solaris、ZFS、SSDで特徴を出していく」
なるほど。

で、本当の元ネタはこちら。

「IAサーバーもまだまだ差異化できる」-富士通研究所が研究開発戦略を発表
運用管理や、電源管理や冷却といったファシリティを含め、システムとしてみると差異化ポイントはまだまだある
例としては、

 - 高速インターコネクト技術の開発
 - 仮想マシンの動的配備

ですか。

ここで、最初の記事に戻って、
これら新ラインアップによって、ユーザーにさらなる高集積なサーバ環境を届けられると考えています。しかし、そうなると問題になるのがサーバ、そしてデータセンターの「冷却効率」です。この問題に対する1つの回答が、今回発表した「Sun Cooling Door」です。ブレードのラックにドアとして取り付けられる冷媒型冷却装置で、暖気が排気された時点で、集中的に冷却できます。
10Gbイーサネットモジュールとして発表した「Sun Blade 6000 Virtual Network Express Module(Virtual NEM)」については、現在VMware ESX向けのドライバを開発しています。対応後は仮想環境でvMotionなどの機能を利用でき、利便性が向上するでしょう。
なるほど、なるほど。

2009年4月16日木曜日

Criminal Activity Recognition Advanced System

超かしこい防犯カメラ、川崎に…通り魔・ひったくり自動検出

ギバちゃんが地下室に篭らなくてもおk。

3年後には人間の等身大映像を

空中に浮かぶ映像を指で操作 NICT「3年後には人間の等身大映像を」

電脳フィギュアあたりと組み合わせると、とんでもないことに…。

ルネサス×NECエレ

今度は日経か。

ルネサスとNECエレの経営統合報道,両社が「決定した事実はない」とコメント

例によって、
ルネサスは「報道内容は当社が発表したものではない。この件について,現時点で決定した事実は何もない」(同社CSR統括部 広報・宣伝部)としており(三菱電機の発表資料),NECエレクトロニクス コーポレートコミュニケーション部も同一内容をコメントした(NECの発表資料)。
とのこと。

東芝×NECエレのときは「報道(にあるような|のような)事実はありません」で、今回は「報道された(ような事業再編|統合)について、当社として決定した事実はありません」なのか。びみょーに違う。

ところで、
同紙は,NECエレは東芝や富士通と事業統合の交渉を進めてきたがこれらの交渉は決裂した,と報じている。
おやおや。

そして、「東芝×NECエレ」を飛ばした毎日も追随。

統合交渉:半導体のルネサスとNECエレ 世界3位へ

どの面下げて。


['09.04.24 追記]

ルネサス・NECエレ、来春統合で合意 合併軸に出資比率詰め
半導体国内2位のルネサステクノロジと同3位のNECエレクトロニクスは23日、来年4月をメドに経営統合することで基本合意した。統合形態は合併が有力で、27日にも発表する。両社合計の売上高は1兆2000億円を超え、東芝を抜いて国内最大の半導体メーカーとなり、世界でも第3位に浮上する。
本決まりか。


['09.04.27 追記]

NECエレとルネサスが来春めどに統合へ 世界3位の半導体メーカーに
NECエレクトロニクスとルネサステクノロジ、両社親会社のNEC、日立製作所、三菱電機の5社は4月27日、NECエレとルネサスの事業統合に向けた協議を開始することで合意したと正式発表した。2010年4月1日をめどに事業統合する方向で協議を進める予定。

['09.04.28 追記]

「日本に強いシステムLSIメーカーを作るべきだ」NECエレ・ルネサスが統合へ
両社とも、先端プロセス開発では他社と協業しており、NECエレは東芝など、ルネサスはパナソニックと共同開発を進めてきた。ルネサスの赤尾社長は「現在続いているものはそのまま進める。(中略)」とした。
そりゃそうなんだろうけど、じゃあなんでNECエレは東芝とくっつかなかったんだろうという疑問が…。


['09.05.07 追記]

NECエレとルネサスの統合,マイコンの設計/製品企画から考える

アーキテクチャの集約が必要なのは分かっているけど、ユーザのことを考えるとなかなかそうも行かない、と。

某社のサーバ部門みたいですね。


['09.12.15 追記]

正式に決まった模様。

NECエレとルネサスが合併、新会社設立へ

# なんで、ケータイWatchなんだ?

参考エントリ:
東芝×NECエレ

2009年4月13日月曜日

Nehalem EP は SPARC 終了のお知らせなのか?

Sunのサーバ部門のえらい人がこんなこと言ってます。

Sun VP Fowler talks about 'classic' rival IBM
Fowler also spoke of some of the differences between Sun offerings on AMD and Intel platforms. He began by saying that a recent Intel Nehalem server chip announcement covers only two-socket (a socket accommodates one processor) servers and that Intel's product is an "entry level" product. "It's a solid product but it really applies to the volume entry-level systems in the world today," he said.
Fowler continued: "Obviously, AMD and (Sun) SPARC cover a much broader range of application scale. In AMD's case, extending up to eight-socket servers and in SPARC's case up to 64-socket servers," he said.
Nehalem EPは良い製品だけど2ソケットまでにしか対応してないから、8ソケットにまで対応してるOpteronや、64ソケットにまで対応しているSPARCがいらなくなるわけじゃないよ、と。

つまり、Nehalem EXが出れば8ソケットにまで対応してるんでOpteronイラネ、64ソケットにまで対応するサーバをどこかが出せばSPARCイラネってことですかね。

# NehalemはSPARCの倍くらい速そうなので、32ソケットでも十分そうですが。

ところで、現時点で64ソケットに対応してるのはSunのSPARCではないので、引用文中の"(Sun)"という補足は誤りですね。

2009年4月9日木曜日

Sunken Rock

Rockのチーフアーキテクトであった Marc Tremblay が、その製品化を待たずにSunを辞めたそうだ。

Sun Sparc guru splits for Redmond

現在はMicrosoftに籍を置いているとのこと。Sunでは、この先やりがいのある仕事はできないと判断したのだろうか。


['09.04.11 追記]

Microsoft puts Sun's Tremblay in SiArch

Microsoftでは、ソフトウェアとチップの摺り合わせに関するお仕事をするとのこと。次世代XBOXのチップに関わるかもね、という感じか。

で、Sunについて。
And if the Rock family and possibly the Niagara family of Sparc chips are dead, Schwartz & Company had better come up with a good story with Fujitsu, tell it clearly, and get back to business selling servers that run Solaris.
さて、どうなりますか。


['09.04.15 追記]

波紋を呼ぶSun幹部社員のMSへの移籍

「Azureとかクラウド絡みの何か。」と予想している。

個人的には「LarrabeeやGPGPUがモノになるか」みたいな目利きのお仕事をすると思ってるんだけど。


['09.07.06 追記]

安藤さん更新再開。

で、ちょっと古いネタ。

最近の話題 2009年4月11日
MARCとは長い付き合いで,2008年のISSCCでのRockの発表後にいろいろと質問をして話しをしたのですが,とても誇らしげで,その彼が,愛する子供であるRockを残してMicrosoftに移るとは考えられません。私の推測ですが,Rockが死んだか,生き残る見込みが無くなったのが,彼がSunを辞めてMicrosoftに移った原因ではないでしょうか?
まあ、そうですよね。

2009年4月8日水曜日

Google anywhere

2Google,iPhone/Androidに最適化したGmailとCalendarを公開

一昔前にAOLが "AOL anywhere" という戦略を掲げていたことがあったと思うけど、AOLがやりたかったことを、今まさにGoogleが実現しようとしている気がする。

しかし、Googleがここまで強くなってくると、altenativeが必要になるなあ。いまのところ、Microsoftがそれに一番近いのかな。あんまり嬉しくないけど。

東芝×NECエレ

LSI事業:東芝とNECが統合で基本合意…来年1月めど

東芝とNECは否定。

半導体事業に関する一部報道について
本日、当社のシステムLSI事業について、事業統合のために基本合意したとの一部報道がありましたが、当社から発表したものではありません。 システムLSI事業、ディスクリート事業の強化に向けて、抜本的構造改革を検討していますが、報道にあるような事実はありません。
当社に関する一部報道について
本日、当社の半導体事業の統合に関する一部報道がありましたが、現時点で報道のような事実はありません。

2009年4月3日金曜日

eXtended Global Platform

次世代PHSは“XGP”に、XGPフォーラム設立

Personal Handy-phone System から、えらい出世である。

モバイルWiMAXの現状を見ると、都市部ではXGPを使って、郊外ではLTEってのが良さげなんだけど、技術的に優れたものが普及するとは限らないからね。

名前負けしないように頑張ってください。

2009年4月2日木曜日

Sunがなくなる前に

SGIがなくなっちゃった。

米ラッカブルが米シリコン・グラフィックスを2500万ドルで買収

買収したのがRackableだってのが、時代の流れを象徴している。

Googleのサーバ

Google uncloaks once-secret server

- 2U
- 2プロセサ
- 2HDD
- 8メモリスロット
- 12Vバッテリ搭載

まとめると

- コスト最優先(電力効率を上げるのもコストを抑えるため)
- 密度は上げすぎない(冷却するのにもコストがかかる)
- 壊れたらサーバごと交換

といった感じか。

もうこの際だから、サーバの交換もテープライブラリのカセット交換みたいに自動化しちゃえばいいのに。自己再生データセンターとか、負荷に応じて自己増殖も可能とか、自己進化は…ちょっと難しいか。

でも、サーバ毎にバッテリ搭載って、どう考えても環境負荷高そうな気が。


['09.04.06 追記]

翻訳記事。

グーグル、自社設計のサーバを初公開--データセンターに見る効率化へのこだわり

室伏が北島の背に乗って日本海に待機しているらしい

こういう冗談を言っていられる平和が続きますように。