2009年9月28日月曜日

iPhone で EDA


冗談ではなくなってきた。

さすがにP&Rツールではないようだが。

EDA application runs on iPhone
The point of the project was to have fun and also get a feel for what it took to create an iPhone application, Sanie said.
"I wanted to see how the whole ecosystem works," he said.
とあるので、そこにiPhoneがあったので登ったと言うか、実験的な試みのようだ。

Moblin v2.1


【IDF 2009】Intel、携帯端末用OS「Moblin」の新版を公開

IDFでの発表をまとめた記事。

アンテナ付きのペンギンがちょっとかわいい。

2009年9月25日金曜日

Dell から Moblin


【IDF2009】Dell社,Moblin搭載ネットブックを発売へ

いきなりDellが出すというのは意外と言えば意外。ただ、Dellらしいと言えばDellらしい。

Acer、ASUS、Samsungあたりも追随するとか。

そして、

Dell and Microsoft back Moblin

Further highlighting the mobile OS's coming of age it was also revealed, from early next year, Moblin will get support from both Microsoft's Silverlight and Adobe's Air platforms as part of the Intel Atom Developer Program, which will see Intel create an app store framework for developers.

MicrosoftがMoblinでSilverlightをサポートする!

まだだ!


「たかがメインカメラをやられただけだ!」

「アムロ、新しい顔よ!」

「バ、バタ子さん……」

実物大ガンダムの頭部がゲームショウ会場に

2009年9月24日木曜日

XGP、10/1よりサービス開始


ウィルコム,次世代高速通信「XGP」を10月1日から400人限定で開始

「限定400人て」と思って記事を見たら、エリア狭っ!
山手線の南半分+池袋といった感じ。
ウィルコムではユーザーを限定しないサービスとして開始する予定だったが「(変調方式の)256QAMに対応させるためのチューニングなど技術的な問題と,借入金について金融機関のリファイナンスが難航した」(ウィルコム)。このため,サービスを縮小した形でスタートする。
という厳しい事情から来るものらしい。

厳しい船出となったXGP。この先、逆転の目はあるのだろうか。

Intel の 22nm プロセス SRAM


対するIntelは22nmプロセスを使用したSRAMの開発に成功したとのこと。

【IDF 2009レポート】ボブ・ベイカー氏基調講演~「ムーアの法則」を堅持して2年ごとの微細化を推進

IBM の 32nm プロセス eDRAM


IBMが32nm SOI プロセスを使用したeDRAMの開発に成功したようだ。

IBM makes claims for 32-nm eDRAM on SOI

これがPOWER7+、あるいは、POWER8あたりに載ることになるのだろうか。

2009年9月18日金曜日

(Netbook + Notebook) / 2 = ?


VIAが"NetNote"というカテゴリのプラットフォームを発表したそうで。もう何がなにやらw

# bookはどこに行ったの? などと突っ込んではいけない。

VIA Netnote range blurs lines again

VIA unveils its 1080p-playing SurfBoard NetNote, we'll still call it a netbook

Cortex-A9 MPCore


ARM,デュアルコア・プロセサ「Cortex-A9 MPCore」で2GHz超の高性能版など

Cortex-A9
- TSMC 40nm-G
- 2コア
- 2GHz超 (高速版ハードマクロ使用時)
- L2$ 最大8MB
- 消費電力: 1.9W (高速版)  250mW未満 (低消費電力版)

以下は関連記事。

ARM wrestles Intel for netbook crown

コメント欄が盛り上がっている(あまり内容はなさそうだけど)。

Dual-core ARM chips could show up in Apple tablets

Appleが採用するんじゃないかって噂。

2009年9月16日水曜日

Oracle が Sun との統合製品を発表

日本HPが自社x86サーバ向けにSolaris 10を販売などというニュースを見て、「HPと組んでSolaris x86が商売になるということになったら、OracleがSunのx86サーバ事業をHPに売却するということも十分ありうるのかな」などと考えていましたが、当面そんなことには無さそうです。

米オラクルが米サンとの統合に先行し、第一弾ハードを発表
具体的には、データベース・サーバーに米インテルのXeon(Nehalem)プロセッサを最大で8CPU、64コア、メモリーを最大で400Gバイト搭載する。
以下の記事では、もう少し詳しく。

速報:Oracle+Sun統合製品第一弾はOLTPとDWHの両対応マシン、
Xeon5500+Flashストレージ+InfiniBand
Exadata V2を構成する主なコンポーネントは、データベースサーバとしてインテルXeon 5500プロセッサを搭載したサン・マイクロシステムズのSun Fire X4170。ストレージサーバとして、FlashFireモジュールを搭載したSun Fire X4275、そしてInfiniBand Switchです。

['09.09.17 追記]

おやおや、どんどん逆の方向に。

Oracle、HPとのハード提携を終了
Oracleの広報担当者は、Oracleは顧客から要望があれば、HPとの提携下で構築したExadataコンピュータを在庫がなくなるまで販売すると語った。
HPの担当者にコメントを求めたが、連絡が付かなかった。
まあ、HPからSunへの切り替えが簡単にできるってことは、逆もまた可能ということではありますが…。

2009年9月15日火曜日

Intel の組織変更


Intelが3つの事業本部体制へ移行~パット・ゲルシンガー上級副社長は退任しEMCへ

以下のような感じ。

- Intelアーキテクチャグループ(IAG)
 - PCクライアントグループ
 - データセンターグループ
 - ビジュアルコンピューティンググループ
 - ウルトラモビリティグループ
 - エンベディッドコミュニケーショングループ
 - デジタルホームグループ

- テクノロジー・マニュファクチャリンググループ(TMG)

- セールスマーケティンググループ(SMG)

そして、さよならゲルたん…。


['09.09.16 追記]

以下のような変遷を辿っているようだ。

・デスクトップ プラットフォーム事業本部(Desktop Platform Group)
・モバイル プラットフォーム事業本部(Mobile Platform Group)
・エンタープライズ プラットフォーム事業本部(Enterprise Platform Group)
・インテルコミュニケーションズ事業本部(Intel Communications Group)
  ↓
・モビリティ事業本部(Mobility Group)
・デジタル エンタープライズ事業本部(Digital Enterprise Group)
・デジタルホーム事業本部(Digital Home Group)
・デジタルヘルス事業本部(Digital Health Group)
・チャネル製品事業本部(Channel Products Group)
  ↓
・PCクライアント事業部 PCG(PC Client Group)
・データセンター事業部 DCG(Data Center Group)
・ビジュアルコンピューティング事業部 VCG(Visual Computing Group)
・ウルトラモビリティ事業部 UMG(Ultra Mobility Group)
・エンベデッド・コミュニケーション事業部 ECG(Embedded and Communications Group)
・デジタルホーム事業部 DEG(Digital Home Group)

ゲルたん→パルムッターということで、プロセサ開発の中心がオレゴンからイスラエルに移ったとの見方も。Intelも政権交代ということだろうか。

オレゴンチームとイスラエルチームについては以下の記事が詳しい。

2つのCPU開発チームに競わせるIntelの社内戦略
Intelは、現在、PC&サーバー向けのIA CPUの開発チームを2つ持っている。1つは、オレゴン州ヒルズボロ(Hillsboro)の開発チームで、Digital Enterprise Groupに属しており、Pentium III(P6)やPentium 4(NetBurst)アーキテクチャを開発した。もう1つは、イスラエルのハイファ(Haifa)にいるチームで、Mobility Groupに属しており、Pentium M(Banias)やCore Microarchitecture(Core MA)を開発した。IntelのIA-32系CPUは、この2つのチームが交代に開発する体制となっている。今年登場するNehalemはオレゴンチーム、2010年に登場するSandy Bridgeはイスラエルチームが担当する。

['09.09.18 追記]

元麻布さん。

Intelのゲルシンガー氏辞任に思うこと

2009年9月14日月曜日

Sun の CPU ロードマップ


Sun's Sparc server roadmap revealed

Rainbow Falls
- 40nm
- 1.67GHz
- 16コア×8スレッド
- 1-4ソケット
- '10.M

Yosemite Falls
- 40nm
- 2.5GHz
- 8コア×8スレッド
- 1-4ソケット
- '11.E

Yellowstone Falls
- 28nm
- 3GHz
- 4コア×8スレッド
- 4-192ソケット
- '12.M

Cascade Falls
- 28nm
- 3GHz
- 16コア×8スレッド
- 1-8ソケット
- '12.E

...

Jupiter+
- 65nm
- 2.88GHz
- 4コア×2スレッド
- 1-64ソケット
- '09.M

Jupiter-E
- 65nm
- 3GHz
- 4コア×2スレッド
- 1-64ソケット
- '10.E-'11.B

APL2 (Uncommited)
- '12.M

...

- Sunは、コアあたり8スレッドが最適と判断しているようだ。
- RF→YFではコア数を減らして、高速化に振っている?
- YF→YSFも同様?
- YSF(4コア)とCF(16コア)というコア数の大きく異なるチップを同じ年に出荷可能としている
 ことから、CFはYSFを4チップMCMに載せたものである可能性も?

2009年9月11日金曜日

I play! to win!


ラリー・エリソンがかましてくれました。

Sun Customers
"We're in it to win it.
IBM, we're looking forward to competing
with you in the hardware buisiness."
- Larry Ellison
がんばってください :)

2009年9月10日木曜日

国策スパコンネタ


性能競争のイタチごっこから脱した 次世代スパコン開発の行方

Blue GeneがECC機能を持たない(ほんとか?)ことを批判しているのに、
あるスパコン技術者は「グラフィックスチップでアクセラレータを付加すれば20ペタFLOPS以上は十分射程内」と指摘する。
なんてことを書いちゃうのはどうなんだろう。

…なんてことを書いたのは、SC09で以下のようなポスターセッションがあると知ったから。

GPUs: TeraFLOPS or TeraFLAWED?
A lack of error checking and correcting (ECC) capability in the memory subsystems of graphics cards has been cited as hindering acceptance of GPUs as high-performance coprocessors,
やっぱり、本気でGPGPUやろうと思うと問題になるよねえ。

たとえば、スパコン専用のECC付きGPUを作れば解決かというと、GPUはコモディティだから安くできるのであって、専用設計にしたら「こんなにバカでかいチップ作ってスパコン専用CPU作るのと何が違うの?」って話になってしまう。

また、ECCでエラーが解決できなくて再計算するとなった場合、おそらくGPGPUでは、エラーが起きたデータブロックの計算結果は捨てて、そこはまるごと再計算するしかないのではないか。したがって、もしエラーが頻発するようだと、実アプリでの性能はでないということになる。あるいは、再計算の単位を小さくするために、たとえばALU間で同期とるためのアービターなどを付けたりしたら、やっぱり「スパコン専用CPU作るのと何が違うの」って話になってくるような気も。

もろもろ考えると、SIMD拡張した比較的シンプルな汎用コアをたくさん並べるIntelのLarrabee的なアプローチがまっとうなのかなあ、という気がしないでもないでも。


['09.09.11 追記]

> Blue GeneがECC機能を持たない(ほんとか?)

Roadrunnerについては全くのガセの模様。

HOT CHIPS 20 - 新しい内容も含まれていたIntel Larrabeeの論文
PowerXCell 8iはPS3のエンジンであるCELLプロセサをベースに、科学技術計算向けに倍精度浮動小数点演算性能を改善したチップであるが、Roadrunner のように大規模システム向けにエラー検出機構やECCなどが組み込まれていることが明らかにされた。
また、「FORTRANやC言語が使えない」という件についても、

Roadrunner: Hardware and Software Overview [PDF]
API    Application Programming Interface. An application
programming interface defines the syntax and semantics
for invoking services from within an executing application.
All APIs are targeted to be available to both FORTRAN
and C programs, although implementation issues (such
as whether the FORTRAN routines are simply wrappers
for calling C routines) are up to the supplier.
とのこと。

Blue Geneについては真面目に調べていないが、CPU内部のECC機能は無いのかもしれない。しかし、メモリ周りは当然ながらECC対応のようだ。「FORTRANやC言語が使えない」というのも、ちょっとありえないように思う。性能を出すには言語仕様の拡張が必要(本当にそうなのかは知らない)などといった情報を勘違いしたのではないだろうか。

2009年9月7日月曜日

Chartered 買収


ひょえー。オイルマネーーー。

GLOBALFOUNDRIESに出資の投資会社,Charteredを買収
アブダビの政府系投資企業であるAdvanced Technology Investment Company LLC(ATIC)は,半導体ファウンドリー大手のシンガポールChartered Semiconductor Manufacturing Ltd.を買収する。両社で基本契約を交わしたことを2009年9月7日,発表した。

['09.09.09 追記]

そういえば、こんな報道もあったそうで。

東芝、最先端LSI生産を海外に委託 「フラッシュ」に投資集中
近く受託製造の専業会社との交渉を始める。シンガポールの受託大手チャータード・セミコンダクターを軸に調整するほか、米グローバルファウンドリーズも候補とする。
こちらは、GLOBALFOUNDRIESとCharteredが合併して、2011年にはUMCを抜くとの予想。

GlobalFoundries to give UMC a run for its money


['09.09.11 追記]

この買収における勝者と敗者。

Opinion: Winners, losers in ATIC-Chartered deal

IBMが勝者であり敗者でもあるというのが、ちょっと面白い。


['09.09.16 追記]

関連記事。

GLOBALFOUNDRIESとCharteredの合併案--アナリストの見解は「大きな前進」


['10.01.18 追記]

米GLOBALFOUNDRIES,シンガポールCharteredとの統合を発表,
米国工場の新設で2014年に200mm換算580万枚/年へ
米GLOBALFOUNDRIES Inc.は,シンガポールChartered Semiconductor Manufacturing Ltd.(CSM)との業務統合を発表した。

2009年9月2日水曜日

POWER7 at HOT CHIPS 21

IBM's POWER7 and Sun's Rainbow Falls, Unveiled

POWER7
- 45nm SOI
- 567mm^2
- 1.2B Tr.
- 8コア
- 4 way SMT
- 32KB I$
- 32KB D$
- 256KB L2$
- 32MB L3$ (eDRAM)
- DDR3メモリコントローラ×2
- メモリバンド幅: 100GB/s
- SMP: 最大32ソケット
- SMPバンド幅: 360GB/s
EE Times の記事。

Sun, IBM push multicore boundaries

POWER6と同程度の消費電力ということから、POWER7の消費電力を100-190Wと予想している。
TPM。

Big chip for big boxes: IBM cracks open lid on Power7

数少ない日本語の記事。

IBMとSunが次期RISCプロセッサを紹介
現行のPOWER6プロセッサと比べ、POWER7はパフォーマンスで2~3倍、スループットで2~5倍という性能を実現しながらも、同じパワーエンベロープ(消費電力枠)に収まる。
eDRAMはSRAMほど高速ではないが、サイズは3分の1で消費電力は5分の1となっている。

['09.09.17 追記]

安藤さん。

Hot Chips 21 - 3次キャッシュを内蔵したIBMの8コアプロセサ「POWER7」

動作周波数についての推測。
これは完全に筆者の推測であるが、FP Workloadの場合は、マルチスレッドはあまり効かず演算器がネックとなることが多いが、演算器の数が倍増しているのにFP Workloadの性能が向上が1.7倍にとどまるというのは、クロックが0.85倍程度に下がっているのではないかと思っている。そうすると、POWER7のクロック周波数は3GHzから3.5GHzあたりでは無かろうか?
ただし、我が国の次世代スパコンの対抗馬の1つと見られるBluewatersのような本格スパコンの場合は、水冷などを使って高い消費電力を許容し、一部の報道で言われている4GHzクロックを実現する可能性はあると思われる。
eDRAM用のキャパシタをデカップリングキャパシタにも転用しているようだ。
このチップの1つの特徴はオンチップのeDRAMを搭載している点であるが、このDRAMはDeep Trenchキャパシタを使用するタイプのものであり、SOIのBox(Buried Oxide)層を取り除いてその下のシリコンバルクに深い溝を掘り、その溝の側面に情報記憶用のキャパシタを作る。溝の側壁を使うので、小さなチップ面積に大きな容量のキャパシタが作れる。Ron Kalla氏に、このキャパシタは他の目的にも使っているのかと質問すると、答えは「Yes」であった。つまり、このDeep Trenchキャパシタを電源のバイパスキャパシタとしても使っているという。Boxに穴を開けるためにある程度配置に制限が出るのではないかと聞いてみると、空き地もあるし、必要なら論理ブロックの位置を少しずらせばよいという答えであった。まあ、通常のゲートキャパシタを使ってデカップリング容量を作るのに比べると面積を取らないので、配置も楽で、チップ面積の縮小、および、電源ノイズの減少にも貢献していると思われる。