2009年11月17日火曜日

Intel と NEC がスーパーコンピューター技術の共同開発で合意


NECがXeonを使ったスーパーコンピュータを開発するようだ。

インテルとNEC、将来に向けたスーパーコンピューター技術の共同開発に合意
両社は、協力の第一段階として、インテル(R) Xeon(R) プロセッサーを搭載したスーパーコンピューターのメモリー帯域幅と拡張性を向上させるハードウェアおよびソフトウェアの技術開発を共同で行います。
現時点で、まっさらな状態からスパコンを作ることを考えた場合、Xeonを高速インターコネクトで結んで、演算リッチな用途はGPUなりLarrabeeなりを使ったアクセラレータで補完する、というのが現実的な解だと思うので、NECのこの動きはなかなか良い所を突いていると思う。

しかし、事業仕分けの直後に発表するとは。もしや、財務官僚の裏にはNECの工作員が!

なんてことはなくて、SC09に合わせただけですね。

また、これに呼応する形で、IntelがHPC用の6コア(8コアの2コア殺し?)版Nehalem EXを発表した。

インテル、スーパーコンピュータ向けプロセッサの開発を発表--NECとの提携も

1ノード最大256CPUが可能なのだそうだ。

この6コア版Nehelem EXに関しては、TPMも8コアのうち2コアを殺したものだと推測している。

Intel tunes Nehalem for HPC
It is reasonable to speculate that Intel may simply sort through the Xeon bins and find Nehalem EX parts that have six out of eight cores working and that can run at a higher clock speed; it would be most unusual for Intel to actually create a six-core layout of the Nehalem EX design.

['09.12.03 追記]


NECがスパコンでIntelを選んだ理由
富士通が主導する京速計算機は、同社が開発するSPARCプロセッサをベースにしたものになるという。おそらくNECが参加していた時点においても、スカラ部はSPARCだったのではないかと思われる。しかし、上記のTOP500リストに占めるSPARCはわずかに2台。スーパーコンピュータの主流ではない。主流か非主流であるかは性能には直結しないが、NECが自社のベクトル型プロセッサを拡販したいと考えた時に、魅力的なパートナーでないのは間違いない。x86/x64ベースのクラスタに付加するアクセラレータ的なポジショニングの方が、ビジネスはずっとやりやすいだろう。京速計算機を捨てて、Intelとの提携を行なったのは、SPARCよりx86/x64というビジネス上の判断だったのではないか、と見ている。
SPARCがイヤでXeonってのはある意味正しいと思うけど、「自社のベクトル型プロセッサを拡販したい」というのは違っていて、ただ単に自前のスカラ型スパコンを作りたかっただけだと思う。

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