2009年7月23日木曜日

POWER7搭載サーバは'10年上半期に出荷開始

米IBM、次世代プロセッサ「POWER7」搭載のサーバー出荷を2010年上半期に開始

販売開始までにPOWER6/6+搭載サーバを購入したユーザは、POWER7搭載サーバへのアップグレードが可能とのこと。

IBM lifts the veil on Power7 chips

メインメモリとしてDDR3がサポートされることが明言された以外は、具体的な出荷時期を含め、これといった新しい情報はなかったようだ。論理パーティショニング機能が強化されるようだが、これはコア数が増えるのであるから、当然といえば当然のことだろう。

HOT CHIPSを前にして、あまり内容のない発表ということで、SPARC Enterpriseの発表に被せてきた可能性もあるだろうか。

IBM、『POWER7』搭載サーバーのアップグレード パスを発表

アップグレードパスとは、いわゆるフォークリフトアップグレードではないとのこと。

The Registerの記事をよくよく見れば、
According to Handy, the Power 595 machine, which is a big SMP box with NUMA-ish cache coherency, will be upgradeable by swapping out processor motherboards (what IBM calls books) with Power6 chips and swapping in Power7 boards.

とあり、CPUボードの交換で対応するようだ。

ただし、
The Power 570 has a slightly different architecture, with processor cards plugging into a chassis and several chassis being linked together with NUMA-ish chipsets and presenting a single system image, but Handy says that the way IBM is upgrading Power 570s from Power6 and Power6+ chips to Power7 chips will allow it to legally preserve serial numbers.

ともあり、Power 570についてはシステムボードごと交換する必要がありそうである。


['09.07.25 追記]

安藤さん。

最近の話題 2009年7月25日
このアップグレードですが,IBMがBookと呼ぶ,CPU,メモリなどを搭載した大型のマザーボードを交換するとのことで,システムの主要部分が入れ替わることになりますが,筐体は残るので,それに付けられたシリアル番号も残ります。シリアル番号が変わると税法上,前の設備を廃却して新規の装置を購入したことになりますが,シリアル番号が残ると既存の設備のアップグレードで税法上有利になります。エンジニアとしては,どっちでも同じジャンと思うのですが,米国では,ここは重要なポイントです。

シリアル番号のくだりは、そういうことでしたか。

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