非公開だった資料が公開されていたようだ。
最先端・高性能汎用スーパーコンピュータの開発利用
第2回評価検討会提出資料
http://www8.cao.go.jp/cstp/project/super/haihu02/siryo3-2.pdf
これによると、いわゆる「京速計算機」の検討初期段階における仕様は以下のようなものである。
大規模処理計算機部 (NECベクトルを想定):
- 演算性能: 0.5PFLOPS
- 価格: 2850億円 (5700万円/TFLOPS)
- 電力: 5.6MW (11.2W/GFLOPS)
- インターコネクト: 0.2Byte/s/FLOPS
- メモリ転送性能: 4Byte/s/FLOPS (チップ-メモリ間に光伝送技術を採用)
逐次処理計算機部 (富士通スカラを想定)
- 演算性能: 1PFLOPS
- 価格: 1750億円 (1750万円/TFLOPS)
- 電力: 2.5MW (2.5W/GFLOPS)
- インターコネクト: 0.3Byte/s/FLOPS (ノード間)
- インターコネクト: 0.5~1Byte/s/FLOPS (ノード内)
- 大規模共有メモリ方式
- ノードあたり32CPUを想定
- システムインターコネクトはファットツリー
特定処理計算加速部 (GRAPE-DRを想定)
- 演算性能: 20PFLOPS
- 価格: 150億円(?)
- 電力: 7MW (0.35W/GFLOPS)
なお、GRAPE-DRの価格は別の資料、
専用機の性能を持つ汎用超並列計算機へ
http://www8.cao.go.jp/cstp/project/super/haihu02/siryo3-sanko.pdf
サイズ・コスト・電力の実現性(10Pflops)から求めた。
●価格
- GRAPE-DR 75億円(15億円/2Pflops)
で、元々の要求仕様はこれなのかな?
計算科学技術推進ワーキンググループ第2次中間報告概要
http://www8.cao.go.jp/cstp/project/super/haihu01/siryo2-3.pdf
「最も高度な」って書いてあるから実現性度外視のものなんだろうけど。
大規模処理計算機:
- 演算性能: 2PFLOPS(実効)
- CPU-メモリ間: 8Byte/s/FLOPS
- ノード間: 0.4Byte/s/FLOPS
逐次処理計算機
- 演算性能: 4PFLOPS(実効)
- CPU-メモリ間: 4Byte/s/FLOPS
- ノード間: 0.04Byte/s/FLOPS
特定処理計算加速機
- 演算性能: 20PFLOPS(ピーク)
CPU-メモリ間のデータ転送性能は、かなり無理のある数字のような。
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